妹がnon-noに出てた。お部屋紹介みたいなやつに。太ったなー。どんどん大きくなってんな、あいつ。でも、部屋はなかなか素敵だった。親父がうれしそうにメールを打ってきた。「あいつが雑誌に出たから見ろ」と。ちょうど僕も雑誌に載ってたのでそう返すと、「どうせ専門誌だろ」と一言。うーん。
朝、山口小夜子が亡くなったとニュースで知った。エドワード・ヤンイングマール・ベルイマンミケランジェロ・アントニオーニと映画人が立て続けに亡くなっている。悲しいなぁ。

ここのところ、映画を観てる。

天然コケッコー
これは映画館で観た。くらもちふさこ天然コケッコーが大好きだから、どう映画にするのかとても気になった。あのマンガで僕が気に入ってるのは、どのページを開いてもノスタルジーがあふれ出すところ。映画ではフィルムに粒子をのせていたのと、美術にこだわりをみせてノスタルジーを演出していた。あと、ハラカミレイの音楽。全くもってハラカミレイの音楽があてられていて、驚いた。でも、あの映画をまた観たいとは思わんな。

『氾濫』増村保造監督 伊藤整原作
増村らしくテンポはいいのだけど、あまり主題になじめなかった。読んだことないけど、伊藤整の小説も受け付けないのではないだろうか。いろいろな人の思惑が重なってすれ違い、みんな不幸になっていくというお話。増村は制作前に以下のような詩的なコメントを発している。
鶏が金の卵をうむ/飼主は餌をはずむ/鶏は飢えをのがれる/やがて鶏の子宮は萎える/飼主はくびり殺す/鶏が生きるためには/飼主になるか/飼主を殺すか

メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
この映画は映画だと思った。なぜだろう?一つは人をきちんと描いているということがあるのだろう。この映画では、ハイスクール時代ヒーローだったというアホーな青年が、誤って人を殺してしまうことで苦悩する。その苦悩をさらに深化させる導師として、トミー・リー・ジョーンズが登場する。僕らは先の見えない謎を抱いたまま、彼らの精神の揺れを観ることになる。トミー・リー・ジョーンズはBOSSのCMや『メンインブラック』で有名なハリウッドスターだけど、インタビューを読むとちょっと意外な人の名前が挙がっていて、印象が変わった。

「サム・ペキンパーの『ガルシアの首』や、黒澤明の『夢』は何回となく観たし、『気狂いピエロ』をはじめとしたジャン=リュック・ゴダールの映画にも影響を受けた。みんなマスター・ピースだ。それから、作家のフラナリー・オコナーミニマリズム芸術家のドナルド・ジャッドなどの影響もある」

フットルース』ダンス映画1
ケビン・ベーコンは若いとき軽薄だったんだなー。ダンスってより体操って感じもしたけど、なかなか弾けたよい映画でした。
『サタデーナイトフィーバー』ダンス映画2
久々に。やっぱりトラボルタはサイコーだなぁ。お兄ちゃんが牧師で、結構宗教的な側面のある映画だったのね。
フラガール』ダンス映画3
妻は号泣してた。確かに泣ける。でも、それだけ。『ALWAYS 3丁目の夕日』もそうだけど、泣けりゃいいってもんじゃないんじゃないか?この映画からは泣かせ方のテクニックを学べそうな気がする。

朝、電車の中で『サイドカーに犬』を読む。おもしれー。子供ってそうだよなーって思った。子供の距離感というか目線というかがくっきりと見えた。「蚊取りマット」ってのがとっても懐かしくってぐっときた。そういえば、昔はマット一枚とってーとか言ってたっけ。

猛スピードで母は (文春文庫)

猛スピードで母は (文春文庫)

7月24日通り

いやだなぁ〜と思いながら、読んだ。僕はここに出てくるような人たちは、どうしても好きになれない。でも、ポルトガルペソアがそれとなしに出てくるから期待して読んだ。やっぱりだめだった。目次を見ればだいたいわかってもらえると思う。
1.モテる男が好き! 2.イヤな女にはなりたくない 3.どちらかといえば聞き役 4.家族関係は良好 5.初体験は19歳 6.タイミングが悪い 7.ときどき少女漫画を読む 8.夜のバスが好き 9.アウトドアは苦手 10.間違えたくない
イケ面の弟が自慢で、告白された男がクラスでも目立たないような男であることにがっかりして、外面ばかり気にしているような、表層だけで生きている女性の話。つらい・・・

今月は7割方撮影をしている。といっても通常の仕事は10割あるわけで、昼間撮影して夜雑務をこなしてとやっていたら今までに味わったことのない疲労が襲ってきた。
トップの写真は洞爺湖ウィンザーホテルから見た景色。次のサミット会場は日本を代表する景観だと思う。というわけで、先週の頭は北海道にいた。そのほかでは熊本と山梨、高円寺に吉祥寺で撮影があり、来週は岩手にいく。旅の途中に読もうと長谷川櫂の『奥の細道を読む』を買ったけど、まだ目を通していない。だって、旅の途中は寝てるか仕事してるかだもの。頭は異常に回転し、休もうと思ってもなかなか休めない。いや参った。
そんなところにリクルートエージェントから会いませんか?という誘いがあった。考えるのも面倒なので会うことにした。エージェントというのは、見ず知らずの僕を客観的に評価し、正しい道へと導いてくれるのだろうか?もし導いてくれるのならば導いてほしいと思うのだが。

眠る時間を削って阿蘇へ。
朝6時の草千里ヶ浜は恐ろしく寒かった。でも美しかった。ここいらでは乗馬ができるらしく、馬が放たれていた。白馬には黒いマジックで、「草」と書いてあった。
山頂付近にいくと、朝早すぎてすべてが閉まっていた。ロープウェイも休み。ちょうどつつじがきれいに咲き誇っていたが、この世とは思えない景色のようにしか見えなかった。