2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

中西進『日本語の力』

中学生の頃、なんで女性が化粧をするのか不思議で仕方なかった。仮面みたいに見えるし、人に嘘ついてるような感じが、なんか嫌だった。 「化粧」という言葉は、中国から輸入されて早1000年。1000年前といえば日本は平安時代で、平仮名や片仮名が発明…

ターミナル

やっとホテル暮らしから開放されたので、家のソファでゆっくりビデオでも見ようかと思い、これを選んでみた。ひどい。これはひどいぞ。中身スカスカだよ。逆に人間を描くことはどういうことかってのを考えさせられた。 JFKの中での撮影に閉塞感を感じさせな…

デッドエンドの思い出

単行本が出たときにSくささんが買っててそれを読んでいたはずなんだけど、覚えていたのはやけに黄色い銀杏の装丁だけで内容はすっかり忘れてた。 人というのはあるときぽっかりと心に穴が空くものだとはなんとなく気づいていたけれど、この小説を読むとその…

新潮文庫の2006 http://100satsu.com/ わりとよくできたサイト。 ここのランキングを見ると、今年読んだ本が半分くらい入ってる。ちなみにそれはどんな本かというと、3位『星の王子さま』4位『西の魔女が死んだ』5位『キッチン』6位『海辺のカフカ』9位『夏…

『Gの残影』と『キッチン』

『Gの残影』のGとはグルジェフのこと。神秘主義哲学者ウスペンスキーを軸に実践的思想家グルジェフの思想があらわになっていく。一応ミステリの体裁をとっているが、ウスペンスキーとグルジェフの評論として楽しい。 久しぶりに『キッチン』を読んでぐっとき…

エロス番長『ユダ』

これ、傑作です。すごい。ジュリアンドンキーボーイが日本にもいるとは!?具体的には後で書くにして、びっくりしたのはスタッフに僕と一緒に映画を撮っていたメンバーがいること。うーむ。エロス番長1「ユダ」 [DVD]APS-46出版社/メーカー: アートポート発…

PLANTED

いとうせいこうが編集長を務める植物と共に暮らす人のための雑誌。ベランダに一鉢のかすみ草を育てるだけでもいい、どんな形であれ植物にまつわる人のためのライフスタイル誌である。写真がホンマタカシだったり意匠がルーカス B.B.だったりして見てるだけで…

角川大歳時記

角川書店創立60周年を記念して刊行。既に「夏」が出ていてる。買わなきゃ。角川俳句大歳時記「夏」作者: 角川学芸出版出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/05/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る