2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

スタニスワフ・レム

ポーランドが生んだ20世紀最強のSF作家が逝った。代表作『ソラリスの陽のもとに』は『惑星ソラリス』としてタルコフスキーによって映像化された。その他、医科大学出身である著者ならではの多彩な知識に裏打ちされた作品が多い。合掌。 http://www.kokusho…

マーク・ロスコ

■ロスト・イン・ロスコ 川村記念美術館にはロスコルームがある。1958年半ば、ロスコはニューヨークのシーグラムビルに壁画を描くよう依頼された。結局その仕事は頓挫してしまうのだが、その時描いた下絵が世界各地に散らばっている。その中の一群が集められ…

ズッキーの結婚パーティー

ズッキーが結婚した。奥さんは東京芸大出のパーカッショニストで、音楽で食ってる人だそうな。前に一度会ったときの印象では、壊れやすそうだけどとってもかわいい人形のようなイメージだった。彼女は「すべては直感によって決定する」らしく、「直感がうま…

水の巡礼

水の巡礼 (角川文庫)作者: 田口ランディ,森豊出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/02/25メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る風強し。僕の家は川が近くにあるので普段から風が強いのだが、今日のは尋常でなかった。バイクで会…

狩野芳崖の生涯

■幕末生まれの長州人 狩野芳崖は1828年1月13日、現在の山口県下関市に生まれた。狩野といえば徳川家康に仕えた狩野探幽が有名で、江戸で代々絵師をやっている血筋である。芳崖も遡れば江戸に行き着くのだが、毛利綱元から禄を受けた狩野洞晴幸信という絵師が…

狩野芳崖・高橋由一

狩野芳崖・高橋由一―日本画も西洋画も帰する処は同一の処 (ミネルヴァ日本評伝選)作者: 古田亮出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2006/02/01メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (9件) を見るミネルヴァ書房からミネルヴァ日本評伝選…

御茶ノ水

すっかり春の陽気。友達はビアンキを僕はYB1を飛ばして、まずは水天宮へ。安産・子授けで有名な水天宮は、今日もお腹の大きい人や小さな子連れなどなどで大賑わい。男二人でいるのはちょっと気まずくて、そそくさと水天宮を後にして、近くの天ぷら屋で食事…

ぬと日曜日、井の頭公園で

ぬと日曜日。ロケハンをしに井の頭公園に出掛けた。桜はまだなのに、春が待ちきれんとばかりに、多くの人手で賑わっていた。ぬと僕はそんな浮気な心地をさておいて、ちらっと大道芸を横目で流し見ながらドイツビールを片手にロケハンへ向かった。僕はあまり…

田中小実昌『ポロポロ』

ポロポロ (河出文庫)作者: 田中小実昌出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/08/05メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 35回この商品を含むブログ (62件) を見る二回も読んでしまった。続けさまに二回。こんなことは滅多にない。短編だからとかそういう…

LIVE MICE PARADE(マイス・パレード) SPECIAL GUEST: ILLI VILL @渋谷CLUB QUATTRO

よかったー。もう最高に気持ちいいライブ。数年前、青山CAYでディラングループのライブを見た時、アダム・ピアースがドラムからギターへ持ち替えて打ち鳴らした一撃は今も体で覚えているほど強烈なインパクトがあった。今回は前回よりずっとポップになって、…

ズッキーの結婚パーティー

ズッキーが結婚した。奥さんは東京芸大出のパーカッショニストで、音楽で食ってる人だそうな。前に一度会ったときの印象では、壊れやすそうだけどとってもかわいい人形のようなイメージだった。彼女は「すべては直感によって決定する」らしく、「直感がうま…

久世光彦が亡くなってしまった。ついこの間、「悪魔のようなあいつ」を見たばかりだったから驚いた。小説家としての彼が好きだった僕の友達は、「久世さんの作品は春の匂いがするから、この時期に読み返したくなる」と言ってた。僕も『桃』とか『聖なる春』…

藤田敏八『八月の濡れた砂』

八月の濡れた砂 [DVD]出版社/メーカー: 日活発売日: 2004/08/06メディア: DVD クリック: 90回この商品を含むブログ (29件) を見る藤田敏八は浮遊するものを撮るのが抜群にうまい監督だ。この映画でも大海原に浮かぶ、行き先の知れないヨットが象徴的に使われ…